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神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

航空業界は大学生の就職先として人気らしいけど、先見の明がないと思う

こんにちは。

大学生の就職先として、ANAやJALといった日本の航空業界の最大手は未だに大人気とのことです。

また、JTBなどの旅行会社も人気ということですが、本当に各業界の将来性まで見据えて就職先を検討しているのか不安になります。

 

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 航空業界が人気なのはイメージが先行?業界の先行きは怪しいが・・・

なぜ航空業界が就活中の大学生に人気なのでしょうか?

私にはさっぱり分かりませんが、航空業界には華やかなイメージがあり、そのイメージが先行しているのかもしれませんね。

私個人の意見としては、本当に航空業界の現状や問題点を真剣に考えたうえで志望しているのか、もし機会があれば聞いてみたい所です。

というのも、航空業界は個人的にはこのままではかなり厳しいと考えているからです。

 

航空業界はユーザーファーストがいつまでたっても実現しない業界

今でこそジェットスター航空やバニラエアー、PEACHなどのLCC(Low Cost Carrier)が台頭してきていますが、日本の航空業界は以前はANAやJALの寡占状態でした。

その影響が色濃く残っているのか、未だに航空会社のサービスはユーザーファーストとは程遠い現状です。

チケットの予約システムは煩雑、キャンセル規定も他の業界と比べるとかなり厳しい、座席が空いているにも関わらずチケットのアップグレードやダウングレードに応じないことがある、子連れにもかかわらず座席指定ができない・・・

など、ユーザー目線で考えればいくらでも改善点があるはずです。

 

他にも、新たな独自サービスを提供して、他社との差別化をはかる方法もあります。

例えば、

・エコノミークラスでも追加料金を払えば食事だけアップグレードが可能

→座席と食事内容を必ずしも比例させる必要はないと思う。エコノミーでも美味しい食事を食べたいという人もいる

・飛行機を予約する時に、一緒にレンタカーやホテルの予約が割引価格で可能(ホテルやレンタカー会社と連携する)

→Win-Winの連携かと思いますが、現状では旅行サイトで予約した方が割安なので別々に予約した方が賢い。

などが考えられます。

 

それらを全て無視して、航路、価格、マイレージプログラムなど、同じ土俵で争っているのが航空業界の現状であり、今のままでは生き残りは厳しいと言わざるをえません。

戦うべき所が間違っているのです。

 

自分が就職する会社だけでなく、その業種の未来を考える必要がある

自分が就職する会社の現状を把握する必要があるのは言うまでもありませんが、それ以上に重要なのはその業種の未来です。

現代では、技術革新のスピードはかつてないほど速く、かつては重宝された仕事が20年後には消滅している可能性すらあります。

 

例えば、印刷業界や本屋

Kindleを始めとした電子書籍の発達や、書籍を裁断してPDF化する自炊が当たり前になってきており、紙媒体の資料の需要は今後も減っていくでしょう。

今や学校や学習塾でもタブレットによる学習が当然になっているようです。

街の本屋の数も、ここ20年で3割以上減少したというデータがあります。

50年前に、まさか本屋の需要が減少することを正確に予測できた人は少ないでしょうが、これが出版業界の置かれている現状です。

 

また、人工知能は年々発達し続けていますから、今はまだヒトの手でないとこなせない仕事の一部が、人工知能にとって代わられる時代が到来するかもしれません。

例えば、英語の翻訳や通訳といった仕事は、数十年後にはロボットに仕事を奪われていると推察します。

もちろん、自分の働いている医療業界もいつまでも安泰ではないと思っています。

介護ロボットや介護関係の医療機器が発達すれば、今は引く手あまたの介護職も安泰ではないでしょうし、我々医師の仕事も画像読影などは人工知能にとって代わられる可能性が十分にあります。

 

自分のキャリアのピーク時に、自分の会社も発展しているイメージが湧くか?

よほど特別なスキルを評価されて就職したなどの例外を除けば、就職した時点では、ほぼ全ての人はその組織の底辺に位置します。

そこから数年をかけて仕事の中で経験をつみ、スキルアップを果たして会社の主力に成長していきます。

つまり、20代前半で就職したとして、会社の中で真に中心人物となって働けるのは30代〜40代くらいになることが多いと思います。

ところが、自分がキャリアのピークを迎えていざこれから活躍するという時期に、会社が厳しい状況に直面していては目も当てられません。

どんなに優秀な会社であっても、その業界自体がピークを過ぎた後に繁栄するのは大変厳しくなります。

いつの時代も時流に乗ったビジネスが強いということですが、現代ではピークを長い期間維持するのは非常に難しくなってきています。

 

まとめ

今現在の人気企業が数十年後も発展し続けているとは限りません。

むしろ、今波にのっている企業に就職することが危険である可能性すらあります。

その業界の20年後の未来を思い描いて就職先を選ぶ眼を持つのは難しいですが、そういった視点・観点は持っていたいものです。

 

 

こんな記事も書いています。

そういえば以前にも、就活生のテレビ取材でのコメントを聞いて危機感を覚えて記事にしたことがありました。もしよろしければ合わせて御覧ください。

shinkei807.hatenablog.com

 

供給過多になると、その職種の労働環境は急激に悪化します。弁護士の処遇から考察した記事です。医師過剰時代が訪れた時は、我々医師にも全く同じ状況が起こりえます。

shinkei807.hatenablog.com