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神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

日本人が投資に消極的な理由。日本株で勝つことは意外と難しい?

こんにちは。

日本人は欧米と比べて貯蓄率が高く、投資をやっている人の割合が低いというのは有名な話かと思います。

特に日本人高齢者は非常に保守的で貯蓄思考が強く、要するに日本人高齢者は大量の現金を保有しているということです。

高齢者であれば今からリスクをとった資産運用をするメリットはほぼありませんから、非常に現実的な判断ともいえます。

昔は銀行の金利が現在よりも高かったので、銀行に預けておくだけで複利の理論で貯金がどんどん増えていく時代でした。

現在ではメジャー銀行の預金金利はほぼゼロですので、預けておいても勝手にお金が増えることはありません。

よって、若年世代は多少のリスクを承知で投資で自分のお金を運用して増やしていく必要があるのは常識ですが、現実には日本人には投資が広く普及してはいません。

 

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 バブル崩壊後の日本株の相場で成功するのは意外と難しい

日本でもネット証券会社がだいぶ普及してきており、投資を巡る制度も整備されてきていると思います。

インターネットをうまく活用すれば、日本の自宅にいながらにして、世界中の株式やETFの情報を得ることは容易です。

それにも関わらず、日本人には投資が広く広まっているとはいえない状況です。

その理由は、単純に日本株で勝ちやすい時代がすでに終わってしまっているからだと私は考えています。

以下、その理由を考察します。

 

バブル崩壊後の日経225の長期チャートを見て考える

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(Yahoo!ファイナンスから引用)

 

これは、1985年以降の日経225の30年長期チャートです。

ポイントは、バブル崩壊前の1990年あたりが日経225のピークで、その後25年以上が経過した現在もバブル時代のピークまで全く回復していないということです。

当ブログをご覧になっている方の中にも、日経225やTOPIXに連動するインデックスファンドを購入している人は結構な数いらっしゃるのではないかと思います(投資初心者でも手を出しやすい金融商品ですので)。

ところが、上記のチャートを見る限り少なくとも日経225やTOPIXなどのインデックス連動型の商品では厳しい。

「株は長く持っていれば必ず上がる」はバブル崩壊前の高度経済成長期までの話であって、今後の日本では通用しないと考えた方がよさそうです。

このチャートを見ますと、日本人に「株は怖いもの」というイメージがついてしまうのもやむを得ないのかなと思います。

日本株はインデックスファンドでは勝ち目が低そうなので勝負するなら個別株ですが、個別株投資は財務諸表のチェックや、企業体質に問題はないか、今後成長の余地がある業種か、などいろいろ見極めなければならない点が多いですので、やはり上級者向けなのかなと思います。

 

米国のダウ平均株価の長期チャートを見て考える

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(Yahooファイナンスから引用)

 

一方で、これが米国のダウ平均株価の1985年以降の30年チャートになります。

ITバブルやリーマンショックでの低迷期はありますが、それも数年で回復して右肩上がりの成長を続けているのが分かるかと思います。

米国は日本と異なり現在も人口が増え続けている成長国で、移民の受け入れに積極的という国民性もあり、生産年齢人口も増加が予測されています。

もちろん、どの先進国でも避けられない高齢化の波は米国にも押し寄せていますが、日本やヨーロッパ圏と比べればマシな状況です。

よって、米国の経済成長率が今までよりも鈍化する可能性はあると思いますが、今後も世界の株式市場をリードし続ける存在であることは間違いないでしょう。

 

日本と米国の長期チャートを比較すると成長国に投資することの重要性がよく分かる

投資にかかる手間やリスク、コストを考慮すると、投資初心者でも比較的手をだしやすいのが長期の国際分散投資だと言われていますし、私もその通りだとは思います。

ただし、バイ&ホールドの超長期投資を行うつもりならば、当然ですが、将来的に経済の発展が予測できる国や地域に投資する必要があります。

逆に、その前提がなければバイ&ホールドでの超長期投資が推奨できるはずがないのです。

にも関わらず、多くの日本人投資家が日経225やTOPIX連動型のインデックスファンドを購入して保有していれば将来は安心だと考えているとすれば大変危険だと思います。

これは日経225やTOPIX連動型のインデックスファンドが悪い金融商品だということではなく、これだけに集中投資をするのが危険だということで、分散効果を期待してポートフォリオのごく一部として購入するのであれば悪くありません。

 

これからの日本人はホームカントリーバイアスに捕らわれてはいけない

日本人の場合難しいのは、自国が今後超少子高齢化社会を迎える中で、今後大きな経済成長がまず望めないということです。

日本株を長い間保有していればいつかは儲かるという時代がすでに終わってしまっていることを知らずに、「俺は日本人だから株をやるなら日本株が安心だ!」といって日本株に安易に食いつくと大怪我をする可能性があります。

そして、一度株式投資で痛い目を見た人が投資の世界に戻ってくる可能性は低いです。

これが、日本人に投資が広く普及しない要因の一つでしょう。

 

一般に、投資家は自国の株や預貯金(日本人であれば円建て資産)を多めに保有する傾向にあると言われており、これはホームカントリーバイアスと呼ばれています。

仮に米国に生まれていれば、極端な話、勉強不足で国際分散投資という概念を知らずに米国株に集中投資し続けたとしても、2017年現在時点までは損をする確率は低かったでしょう。

米国は投資を巡る法律や環境整備が整っている投資先進国ですから、米国に生まれて米国株の土壌で戦っていれば、投資で勝つのはさほど難しいことではありませんでした。

 

なお、米国には優れた投資本が多く、私も当ブログの中でジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』や、チャールズ・エリス著『敗者のゲーム』を紹介してきましたが、これらの書籍は米国人が米国で投資することを前提にかかれていることは絶対に忘れてはならないと思います。

 

まとめ

100%勝てる投資というのはありませんが、勝てる確率が高いステージで戦うことは絶対に忘れてはなりません。

 

 

こんな記事も書いています。

米国株を中心とした海外株投資を考えている人ならば、『株式投資の未来』と『敗者のゲーム』は必ず読んでおきましょう。

shinkei807.hatenablog.com

 

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