こんにちは。
投資において多少のリスクは避けられないものですが、取る必要のないリスクをとってみすみす自分を窮地に追い込んでいる人をよく見かけます。
大きな決断を実行に移す前には、可能な限りリスクの検証を行ってから実行に移すべきです。
今日はそのことについて考えてみます。
取らなくてもよいリスクまで取ってしまう人は投資に向いていない
投資にリスクは付き物です。
当ブログで再三取り上げているように、低リスクハイリターンの投資というものは存在しないからです。それは詐欺といいます。
ただし、詐欺に引っかかってしまうのは論外としても、事前に十分なリスク検証を行わずに、本来ならば避けられるリスクを取ってしまう人は投資には向いていないと思います。
自分がリスクを取るべき部分を正確に見極める
投資行動を起こす前に、その行動に伴うリスクを十分に検証するクセをつけましょう。
勉強不足、無知であったがために本来ならば避けられるリスクを取ってしまう人は投資の世界において必ず負けます。
特に大きな金額の投資を検討している時はより慎重になるべきです。
ある一つの投資ブログで紹介されている手法を鵜呑みにしてそのまま実行にうつすのは絶対にやめましょう。
投資経験が豊富な人にアドバイスを求めるか、自分なりに書籍を買い集めて勉強するか、他の投資ブログを読んで勉強するか・・・
いずれにせよ、物事を様々な角度から検証するクセをつけておく必要があります。
そして、どれだけ時間をかけて検証しても実際にやってみなければ分からない部分だけが、本来取るべきリスクということになります。
投資のチャンスは一度乗り遅れてもまた必ずやってくるが、一度大失敗した人には訪れない
投資を長年やっていると、投資行動を起こすべきか判断を迷っている間に、絶好の相場に乗り遅れてしまう経験が必ず出てきます。
「あー、あの時は絶好の投資機会だった!あの時投資しておけばよかった!」と後から激しく後悔をするのですが、後悔する必要はありません。
投資をしなかったということは、その時点ではまだ得も損もしていないわけですから、そのまま市況のチェックを続けて株式市場に居残り続ける限り、必ずまたチャンスの窓は開くからです。
一方で、一度の投資行動で大損失を抱えてしまい、株式市場から退場してしまった人には二度とチャンスの窓が開くことはありません。
投資行動を起こすべきか迷うくらいの時は、何も実行せずに市場の推移を見守るのも一手です。
ただし、今までに投資経験がゼロという人は、実際に自分のお金が増えたり減ったりする経験を積むことが非常に重要ですから、少額だけ投資してみるのもよいでしょう。
少額でも実際に投資をした経験があるのか、それとも全く投資の経験無しかでは、いざ大きな調整局面が訪れた時に、思い切った行動にうつせるかどうかに大きな違いを生む可能性があるからです。
株が欲しい欲しいという気持ちが先行している時には負ける可能性が高い
私の経験では、ある株が欲しくて欲しくてたまらない気持ちになっている時は、実は買い時ではない可能性が高いです。
絶好の買い場というのはリーマンショックの時のように、「今株を買う馬鹿なやつなんて本当にいるのか?」というくらいに株式市場が冷えきって、このままどこまで相場が下がり続けてしまうんだろうという不安に包まれた時である可能性が高いからです。
自分が欲しい欲しいという気持ちになっている時は、他人も同じ株を欲しがっている可能性があります。
そして、株式投資において多数派に乗っかって大成功することはありません。
多数派に乗っかって大金持ちになれるのならば、巷に大金持ちばかりが溢れているはずだからです。
株が欲しくてたまらない時は、まず一度冷静になって、なぜこの株を今買うのか?その理由を分析してみることです。
客観的に他人を納得させられるような理由が見当たらなかった場合には、購入を見送るべきでしょう。
まとめ
大きな投資行動を起こす前に、必ず十分なリスク検証を行いましょう。
事前によく勉強すれば避けることが可能なリスクまで取ってしまう人は投資でいつか必ず失敗します。
投資のチャンスは一度逃しても、辛抱強く株式市場に居残り続ければ必ずまたチャンスの窓は開く時がやってくるのであせらないことです。
こんな記事も書いています。
「多数派に乗らない」ことの重要性について検討した記事です。株ブームの時に株を買うことほど愚かなことはありません。
下げ止まりのない投資対象を見極められるかは非常に重要です。自信がない人は個別株ではなくETFや投資信託を買っておくことです。