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神経内科医ちゅり男のブログ

「気ままに、ほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

週間ダイヤモンド『知らないと損する給料の秘密』を読んで

今週の週刊ダイヤモンドは、『知らないと損する給料の秘密』でした。

私は経済誌の中では、週間ダイヤモンドと週間エコノミストはできるだけ目を通すようにしています。

今週号はなかなか興味深く、一方でツッコミどころもある特集でしたのでブログで取り上げてみます。

 

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 日本の一流企業の部長クラスで年収1000万〜2000万程度

 これを多いとみるか少ないとみるかだが、要するに普通の勤務医の給料とほぼ同じと考えて良さそう。

大体1000万円なら勤務医以下、1500万円なら普通の勤務医+当直代程度、2000万円なら小規模な私立病院+日勤バイト+当直程度という計算か。

 

医者のメリットは自分のやる気次第で給料の調整が可能な点

医者の場合、30歳でも常勤先から1000万〜1200万円程度は給料が得られる。

そして、自分のやる気次第で給料をアップできるのが大きなメリットだろう。

常勤先で週1回の研修日を作ってもらい、その1日を日勤バイト(10万円/日)に当て、さらに当直バイト(5万/回)を週1回やれば年収700万円くらいアップが可能。

これは医者だからこそ許される働き方だと思われる。

また、バイトといっても医師の仕事であることには違いないため、お金を稼ぎながら自分のスキルアップにもなるのは大変魅力的。

やはり今のところ医者は恵まれているな、と再度実感した。

 

個人的にはやりがいを含めて勤務医>大企業の管理職か

なんだかんだ言って医者の仕事はやりがいはあるし、社会貢献ができる点も非常に魅力的だ。

給料に関しても、バイトをすれば、自分の現在の生活状況に合わせて自分の意思で数百万円単位でコントロールできるのは魅力的。

多くの病院で主治医制を敷いている日本の病院の場合、患者マネジメント能力や事務仕事をこなす能力が高ければほぼ定時で帰ることも可能。

きちんと仕事をこなしてさえいれば、上司の目が気になって家に帰られないということもない。

うん、このまま医者を続けよう(笑)

 

日本の給料は今後も伸びない+インフレ=実質的に貧困層が増える

日本の人口構成をみれば、今後数十年で超高齢化社会が到来することは100%確定した未来。

生産年齢人口はすでに平成4年から減少しており、2050年以降は高齢者の数自体も減少に転じる可能性が高いと言われている。

どう見ても高度経済成長期のような急激な成長が見込める社会ではない。

新興国の台頭によって日本の国際競争力は今後も下がっていく可能性が高く、給料自体も伸びない可能性が高い。

一方で、長期的には円安+ゆっくりインフレ傾向が予測される。

つまり、このまま給料が横ばいで円安、インフレが進めば実質的に貧困層が増えるというわけだ。

 

◯◯ショックや円高の時期に外貨建て資産を買い込みましょう

上記の理由から、円建て資産(銀行預金など)しか持っていない人は長期的には円の価値が下がってインフレ負けする可能性が高い。

円建ての給料減+円安、インフレに対抗するには外貨資産を持つしかない。

トランプ相場に沸いて割高な今は正直買い時ではないですが、次に◯◯ショックが来て円高に振れた時に外貨資産をちょこちょこ買い増しましょう。

 

ツッコミどころ満載の老後破産を防ぐ都心の築浅中古マンション経営

40歳で区分マンション2戸(2450万円x 2)を購入し、金利2%のローンを組んだ場合のモデルケースがのっているが、これは全てが理想的に進んだ場合の収支が書いてあるだけなのでそのまま信用はできない。

その理由は下記。

 

1. 空き室リスク

2戸の区分マンション経営の場合、そのうちの1戸が空き室になっただけでキャッシュフローが半減するためすぐに赤字になる。

都心の絶対に空き室が出ないくらい魅力的な立地の物件ならばいいのかもしれないが、そんな物件は2450万円では購入できないだろう。

一棟マンションであれば1〜2部屋の空き室が一時的に出ても黒字経営は可能だが、区分マンション2戸ではどう見ても空き室リスクが高すぎる。

初めの数年はいいのかもしれないけど、20年後も借り手がつくかどうかよく検討してから購入しよう。

 

2. 家賃減額のリスク

40歳の時に購入した中古のワンルームマンションの家賃は本当に80歳の時も維持されますか?ということ。

青山や渋谷の超一等地ならば家賃減額のリスクは低いのかもしれないが、物件購入価格が2450万円ということはこれらの超一等地とは考えにくい。

いくら中古マンションとはいえ、設備の老朽化は避けられないし、20〜30年後の住宅事情を予測するのは容易ではない。

今の住宅にはないような設備があって当たり前という時代がくれば、相当家賃を下げないと借り手がつかなくなるかもしれない。

2戸しかないので、そのうち1戸でも借り手がつかない→やむを得ず家賃下げる→それでも借り手がつかない・・・という負のスパイラルに突入したらとたんに資金繰りが立ち行かなくなるのは明確。

 

もし雑誌のこの記事を読んで、「よしっ、自分にも不動産投資は簡単にやれそうだ」と思うくらいなら絶対に手を出さない方がよい。

 

まとめ

経済誌を鵜呑みにしてはならないが、自分なりに解釈してながら読めばよい勉強にもなる。要は読み方次第ということ。