昨日の教育論の続きです。
今の日本において、自分の子供を医者にするというのは、子供を金持ちにするための最も再現性の高い方法の一つです。
以前は弁護士も資格をとったら人生あがりに近い資格でしたが、需給関係の急速な悪化により、弁護士の待遇が急速に悪化していることは下記の記事を参照していただければと思います。
子供にはボラティリティが低く再現性の高い方法を教えるのが親の優しさだと思います
例えば、自分でゼロから会社をおこして一代で金持ちに成り上がった社長がいたとします。
その社長が、自分の経験を元に自分の子供にも新たな会社を起こして企業をすれば成功するから、といって安易に勧めるのはただの馬鹿。
社長が成功したのは、社長の能力だけではなく、それ以上に当時の時流や運の要素も大きく絡んだに違いないからです。
要するにゼロから企業して一代で社長になって金持ちになるという方法は、確率的にはゼロではないものの、誰でも同じ方法でやったら成功する再現性の高い方法ではないわけです。
自分の子供に再現性の低い方法を教育するのはただの馬鹿だと思います。
自分の子供を医者にする=金持ちになる極めて再現性の高い方法
だから、世の中の教育ママたちが自分の子供を医学部に入れようとあれだけ必死になっているわけです。
医学部合格に必要な要素=学力社会で勝ち抜くこと
図式が極めて単純で、他の要素に左右される可能性がほとんど無い。
こういったシンプルな舞台で戦うのは再現性が極めて高い方法です。
いきなり「お前は明日から新しい事業を起こして成功しなさい」と教えるよりよほどまともで賢い方法。
しかも、医学部に入ってしまえば医師国家試験の合格率は90%前後で、できの悪い医学部生でも受かってしまうレベルです。
医者になってしまえば、学生時代にどれだけ馬鹿だった医学生でも年収1000万円はかたいわけですから、今の日本で医学部人気があるのは必然ですね。
プロスポーツ選手やプロの音楽家→夢はあるが再現性はない
これらの職業は華がありますし、子供のうちは野球選手になりたい、サッカー選手になりたい、プロのピアニストになりたいという子供も多いでしょう。
ただし、ここであえて夢のない話をするならば、これらの職業は資質に左右される要素が大きく、努力をしたからといって必ずしも報われない可能性が高いです。
夢のある職業ではあるが、中学受験→中高一貫校→医学部合格→医者で年収1000万以上ほどの再現性はありません。
子供の教育においては「学歴という本流で戦い、医学部や東大などの超一流大学を目指す」ことが今のところ最も再現性の高い方法の一つであることは間違いありません。
まとめ
夢のない話だが、自分の子供に教育をするならば、再現性の高い方法を自然と選択できるような環境を整えてあげたいものです。
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