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神経内科医ちゅり男のブログ

「自分が病まない程度にほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

神経内科の魅力はなんだろう(臨床編)

医者の世界 健康ネタ

自分は神経内科の専門医だが、神経内科の魅力について考えてみる。

まず第一に、少子高齢化の時代において、今のところは神経内科医の数が全国的に足りていないのが現状だ。

特に地域によっては、神経内科医の常勤医が一人もいない地域というのも存在する。

また、脳血管障害は別として、神経変性疾患は一般の開業医の先生にはなじみが薄い場合も多く、一定の需要があるものと考えられる。

そういった地域で働けば、神経内科医であること自体に希少価値が生まれるため、比較的高待遇で働くことが可能だ。

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神経内科はキャリアを広く選択することが可能 

また、様々なキャリアを選ぶことができるのも魅力だろうか。

脳血管障害が好きであれば、急性期病院でバリバリ働くもよし。病院によっては、神経内科医が脳血管撮影までこなすこともあるため、そういった病院に就職すれば脳神経外科の先生なみに救急の第一線で働くことも可能だ。

 

体力的にしんどい→慢性期の療養型病院で勤務

年齢が進んできて救急はしんどいな、となれば慢性期の療養型病院に転職することも可能だ。

療養型病院は要介護状態の患者さんが大半を占め、当然脳血管障害や認知症、パーキンソン病やその他の神経変性疾患など、神経内科疾患の患者さんは非常に多い。

こういった病院では、一般的には救急外来はほとんどやっていないため、主に外来と病棟対応のみで比較的ゆったりと勤務することができる。

万が一の急変などがあっても、多くの場合はその病院でお看取りとなることが通常なので、急性期病院ほど多忙ではない。

 

神経内科の開業医や神経病理医という道も

神経内科として開業するというのも選択肢の一つ。

神経内科疾患を広く診られる開業医の先生というのは都心であってもまだまだ多くないのが現状であり、てんかん、認知症、パーキンソン病などのcommon diseaseの対応をすれば、周りの開業医と差別化をはかることが可能だと思う。

 

また、かなり特殊な分野にはなるが、神経病理医という生き方もある。

病理の中でもかなり専門性が高い分野であるが、神経内科において死後の病理診断というのは非常に重要。

生前にアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症などの臨床診断を受けていたとしても、亡くなった後に剖検をしてみると別の診断であったということはまだまだ多いからだ。

死後の病理診断まで確認をすることで、主治医の臨床医としてのスキルも大きく伸びることは間違いない。

ただし、まだまだ成り手が少ない分野なのも事実であり、全国的にみても一部の高名な先生方の力に頼らざるをえないのが現状だ。

 

このように、臨床だけでも広範なキャリアを選ぶことができるというのは神経内科医の魅力ではないだろうか。

そして、やはりライバルの少ない分野で戦うというのが早く成功するための近道だと思う。王道を行くのは格好いいけど、その中で勝ち抜くのは容易ではない。