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神経内科医ちゅり男のブログ

「自分が病まない程度にほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

いわゆる普通の医者はどうやって生きていくべきか パート3

医者の世界

前回からの続き。

・初期研修では忙しい病院でたくさん救急当直をやって、早く一通りの疾患の初期対応ができるようになること

・後期研修では、自分の志望科においてスタッフが充実しており、良い研修が受けられる病院(大体は各地方の大きな医局、旧帝大などが握っている)を選ぶ

・専門医まではがむしゃらに働いて最短コースで突っ走る

このあたりを押さえておくべきだろう。

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 専門医資格を取得した後のキャリア

初めから楽をしようとしない、資格コレクターにならない

間違っても初めからほとんど救急をやっていないような楽な病院で働いてはいけない。

年とってから苦労することになるから。

今の日本には、取っても何の役にもたたない専門医資格がたくさんあるが、各科の専門医は別。必ず取っておいたほうがよい。

取っても約にたたない専門医はとるだけ時間とお金の無駄。

やたらたくさん専門医を持っている医者がいるが、単なる自己満足なのでマネしないでおこう。

専門医を下手にたくさんとると、その更新に時間やお金がとられるわりには、日常臨床でたいして役に立たない。

資格コレクターになってはいけないということ。医者は地頭がいい人が多いから真面目に勉強をすれば資格がとれてしまうのがかえって問題。

無駄な資格をとることに貴重な時間を使ってはいけない。

 

アカデミアの道(研究者)

さて、専門医まで取得をしたら後は比較的自由に自分のキャリアを選ぶことができる。

アカデミアの道を極めたいならば、一日でも早く大学院に入ることだ。

この場合は、専門医取得に必要な症例を経験したら速やかに大学院入学を考えたほうがよい。

アカデミアの道を極めるということは、大学教授を目指すということだ。

アカデミアの道は、最も優秀な人たちと闘わなければならない道なので、医者の中では一番成功する確率が低いと思う。

自分は競争の激しい分野では戦わないと決めているのでアカデミアの道には進まないが、競争を勝ち抜ける自信がある、もしくは研究者として生きていくと決めている先生は一刻も早くスタートしたほうがよい。

ちなみに、医者の人生で一番悲惨なのはアカデミアにチャレンジして全く花咲かず、貧乏研究者として生きていくことだと思う。

大学医局というのは規模が非常に大きく、医者の数も多い。必然的に、教授や准教授など、立場が上の人に資源が集中する仕組みになっている。

その資源は立場が低い医師から搾取されているということを忘れてはならない。

だから、アカデミアの道に進むならば、絶対にある程度以上のポジションまで勝ち抜ける自信がなければならないと思う。

 

勤務医の道

よって、凡人におすすめできるのはやはり勤務医。

専門医資格を取得して卒後10年目近くになれば、内科系であれば自分の専門科に関しては一通りの疾患に対応できるようになっているだろう。

ここまでくればかなり働き口を選べるようになってくる。

研修医の時のように三次救急医療施設で働き続けるのもいいが、この年までくると新しく学べることと、給料や忙しさとのバランスが合わない。

忙しいわりに給料が低いのが三次救急医療施設の典型パターンだからだ。

やりがいという点を度外視すれば、やはり給料のよい小中規模の私立病院がおすすめだ。

年収1500万円以上は確保できる可能性が高いだろう。

平日のうち1日を研修日として、他の病院で日勤バイト(10万円/日)をすれば、年収2000万円が見えてくる。

開業をしなくても年収2000万円あれば不自由ない生活はできるだろう。

ポイントは平日1日をほかの病院で働かせてもらえるよう交渉してみることだろう。これによって大幅な年収アップが狙えることになる。

この後開業医についても考えてみるが、自分としては勤務医+割のよいバイトというのが一番ローリスクでハイリターンではないかと考えている。

長くなったので続きは明日。