読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

神経内科医ちゅり男のブログ

「自分が病まない程度にほどほどに」がモットーのゆるい神経内科医が日々の気づきを書いていきます。ただそれだけですが、よろしく。

医者のキャリア続き。開業医のメリットデメリット

資産形成・投資 医者の世界

開業医のメリット・デメリット。

自分は今のところ開業しようとは全く考えていないが、今回は開業医のメリット・デメリットを考えてみる。f:id:shinkei807:20170315233806p:plain

 開業医のメリット、必要な能力は?

まずメリット。

うまく経営することができれば給与面では勤務医をしのぐことは間違いない。

診療科にもよると思うが、内科医であれば2倍くらいは違うだろう。

もちろん、先生の腕や評判によるところが勤務医よりも圧倒的に大きくなることは間違いない。

 

重要なのはコミュニケーション力、ビジネススキル

一番重要なのはコミュニケーション力。最短の時間で、その患者さんが満足いくだけの医療を提供し続ける必要がある。

満足度が低ければリピーターになってもらえないし、一人の患者さんに長い時間をかければその分売上の低下に直結するからだ。

開業医レベルでは、設備など限界があるため、腕の違いはさほど問われないことが多い。むしろ、「元◯◯部長」「元◯◯院長」などの肩書や、人当たり、コミュニケーション力などがものを言うだろう。

そして、次に重要なのが経営、ビジネス力。医者は多くの場合ビジネスの経験が乏しいことが多いため、注意する必要がある。

開業に際して最も重要なのは立地だろう。これからは、少子高齢化の時代の流れによって、場所による集客力の差がより顕著になる。

具体的には、都市中心部、集客力のある駅から近くというのが鉄則だろう。もちろん、先代からの引き継ぎですでに地盤がある場合などは当てはまらないので、あくまでこれから開業するならという話。

しかし一方で、都市中心部の開業医は徐々に供給過多になりつつあることにも注意が必要だ。

昔のように、開業したら成功間違いなしという時代は終わりつつあるので注意したい。

立地、その地域の患者層、想定される患者数、周囲の競合するクリニックの位置、評判など、十分な事前調査をした後に開業を考えたい。

もちろん、自分に特別なスキルがある場合には、その専門科の需要がどうかということも考える必要がある。

 

出来る限り固定費を抑えるのがポイント

そして、可能な限り固定費を抑えることが重要だろう。特に人件費をできるだけ削減できれば、クリニック内の人間関係のトラブルも減る上に、損益分岐点も下がる。固定費をかけすぎると、損益分岐点が上がるため失敗する可能性が高くなる。

この点はどのビジネスにも共通する原則であるため注意したい。

 

最大のデメリットは自分の健康リスク

開業の一番の問題点は、自分の健康リスクだろう。収入の大半が自分の健康によることになるため、健康を害した際には収入がほぼゼロになる可能性が高い。

自分のクリニックだけが唯一の収入源となる場合には、健康面には重々注意したい。

そして、基本的には自分が診察した患者数が売上に直結するため、大きく稼ぐためにはある程度の長時間労働が求められる。

あくまで自分の時間を切り売りして稼いでいるビジネスであり、効率をよくするには限界がある。例えば、不動産であれば管理会社に管理を任せるなどして、ほぼ自動運転化しつつ賃料収入を得られる可能性があるが、開業医では自分の代わりはいない。

つまり、今後数十年間に渡って、健康を確実に維持できるかどうか、高齢になっても診察の場に長時間立てるかということも考えておく必要がある。

もちろん、子供が継いでくれるならいいんだけど、子供が医者になれるかどうかも分からないからね。